すでに何度かアルバイトの話が出ていますが、そもそもなぜアーカイブにはアルバイトがいるのか気になっている人も多いと思います。
 インターン生として雇うということは他の会社でもやっていると思いますが、アーカイブは飲食店のように純粋にアルバイトとして採用しています。
 そもそものきっかけは小川原が大学院の同期から、大学生をバイトで雇ってみたらどうかと言われたことです。その人はキャリアコンサルタントのような大学生の就活相談をやっており、大学生と話していることに対して凄いなと思っていたら、「お前もやればいいじゃん。広報とかやらせれば面白いんじゃない?」と言われてやってみようと思ったそうです。
 それに加えて、小川原自身のアルバイト時代を思い出し、週1で働いてもらいつつ、大学生の支援ができたらと思ったことが理由です。大学生のうちから、経営者と会話できる機会もそうそうないので、この機会を通して自分の経験の一部でも学んでもらえたらと思い、アルバイトを雇うようになりました。

―アルバイトを雇ってみて
 アルバイトを雇い始めたこの7年を振り返って、小川原は当初考えていた結果通りにはなっていると感じています。
 普通ならバイトの期間が終われば関わりがなくなってしまいますが、バイトの時間が終わっても学校を卒業しても繋がりを持てたらと思っていたので、今その通りになっていることに満足しているようです。
 大人と話すことで学生の立場だけでは見えてこない視点に触れられるので、アルバイトのそれぞれの人生の選択が変わっているはずです。
 アーカイブで働く時間を通してアルバイトのためにもなってるし、アルバイトが知っていて自分たちが知らないことも教えてもらったりなどwin-winな関係を築けていけていると感じています。

 実際、アルバイトがどんな仕事をしているのかというと、アーカイブの社員は全員が違うところに赴いているので帰属意識を高めるために、社員の情報を社内報という形でブログにアップしています。ランチの時間に社員と社長とアルバイトの3人で、アルバイトが社員に仕事のことやプライベートのことをインタビューしに行っています。
 月1でアーカイブのランチ会もあるので、そのこともブログに書けるように覚えておきながら社員との交流を図っています。
 アーカイブで働いているアルバイトは、何かしら頑張っていることや目的をもって行動している人達なので、引き出しが多く話していて楽しい人達ばかりです。話すのが苦手な方でも問題なくコミュニケーションが取れると思います。

―広報のアルバイトについてどう思っているか聞いてみた
社員(Yさん)

 アルバイトさんと話す事で、最近の大学で学んでいる内容(初めて聞く学部もあり驚いた事もある)を知ることができたり、若い感性に触れる事で気持ち的に若返った気持ちになっています。
 それに、アーカイブ飲み会やイベント(BBQなど)が明るく盛り上がるようになり、有り難いと感じています。アルバイトさん達は学校を卒業してもイベントに参加してくれるので、年々賑やかになっていくのも楽しくて良いですね。
 アルバイトさんへの卒業祝いを贈ったり、大学サークルのイベント(演奏会・合奏会)を観に行く事で、一部になりますが社員の仲が深まったとも感じます。
また、結婚などの人生一大イベントで電報を送らせて貰えるなど、若い世代の成長を見ていくことで、ステータスが変わらない自分らとしては喜ばしい気持ちになります(笑)
 アルバイトを雇い始める前からアーカイブにいる自分としては、アルバイトさん達のおかげで個人的に変わったと感じた点について少しお話すると、アルバイトさん達が入ってくれる前のアーカイブの飲み会は、社員の年齢が高いからか落ち着いた雰囲気でした。(飲み会の最中に席を移動する人も殆どいなかったくらいです)そのためか会話も、Tさんのように一部(1人かも…)盛り上げる人はいるけども、全体的にはおとなしめな感じでしたので、僕も会話のネタ提供や、場の盛り上げに気を使っていた記憶があります。
 それがアルバイトさん(=話す人)が増える事で会話提供がされるようになったり、社員も前より話すようになり、個人的には楽になりました(笑)
また、アルバイトさん達が入る事で会話が若くなったためか、Cさんの 恋愛失敗くんのようにキャラが立つなど、社員の性格的特徴が顕著になったのか、社員と会話しやすくなりました。

現役アルバイトKさん(大2)
 私は大学のフリーペーパーを作るサークルに入っており、取材能力を活かせるようなライター系のアルバイトを探していた際にアーカイブの求人を見つけました。
 アーカイブのアルバイトでは社員さんとの取材を通して、仕事内容だけでなくその人自身の人柄や生活が伝わるようなブログを書く力が求められます。つまり取材やランチ会では受動的でなく能動的な姿勢で会話をする必要があります。私は元々、初対面の方とお話する際に会話の話題やきっかけを持ち出すのがとても苦手でした。ですがアーカイブのアルバイトをきっかけに、初対面の方や年上の方相手にも自分から話しかけたり話題を持ちかけられるようになったと思います。
 アーカイブの社員の方々は、違う会社から転職していたり色んな経験を経てここにいらっしゃるような方が多いので、人生経験豊富な方が多いです。またアルバイトOBの先輩方も、私と同じように大学生の時にアーカイブのアルバイトを経験して、現在は社会人として日々頑張っておられる方々ばかりで、そういった方々とお話しできるのは私にとってすごく貴重な時間になっています。大学生という短くも自由な時間をどのように過ごすべきか、自己実現のためにできることは何かなどを考えるきっかけになっています。
 また週に一度というアルバイトとしては少ない頻度ではありますが、毎回社長や一緒に働く現役大学生のアルバイトと話ができるのも私にとって貴重な時間となっています。真剣な悩みから些細な話まで、良い意味でアルバイトらしくない時間を過ごせていて純粋に楽しいです。
 もちろんアルバイトは仕事でありお金のためのものではありますが、アーカイブのアルバイトで得られるものはそれ以上の価値があるのではないかと感じでいます。
 前述した通り、本来私は自分の能力を活かして更に伸ばせるようなアルバイトを探していました。その能力はアーカイブでの経験を通して着実に向上してきていると日々感じています。しかしそれ以上に、社長をはじめ社員の方や先輩方や共に働く現役大学生など様々な方との出会いは私の大きな財産になっています。アーカイブのアルバイトでは間違いなく良い環境と経験を得られると感じています。